2023/03/10 10:55

甘味のある緑色の汁物

タイ風グリーンカレーはタイ語でゲーン・キャオ・ワーンと呼びます。ゲーンは汁物を指し、キャオは緑色、ワーンは甘いという意味なので、「甘味のある緑色の汁物」ということになります。因みにレッドカレーはゲーン・ペット・デーン(赤くて辛い汁物)、イエローカレーはゲーン・マッサマン(イスラム風の汁物)です。

そして、ゲーン・キャオ・ワーン・ガイというと鶏肉(ガイ)のグリーンカレー、ゲーン・キャオ・ワーン・ヌアは牛肉(ヌア)のグリーンカレー、ゲーン・キャオ・ワーン・ムーだと豚肉(ムー)のグリーンカレーになります。

レッドカレーとグリーンカレーは同じような材料を使ってつくりますが、唐辛子の使い方が異なります。レッドカレーの場合は乾燥させた激辛の赤唐辛子(プリック・ヘーン)を使い、グリーンカレーでは辛味が穏やかな生の青唐辛子(プリック・チーファー)を使うので色や辛味が変化します。

タイではゲーン・キャオ・ワーンは、ジャスミンライスに掛けて食べることもありますが、センミーと呼ばれる細い米粉麺に掛けるという現地ならではの食べ方もあります。センミーを茹でてから水を切ってお皿にこんもり盛付け、ゲーン・キャオ・ワーンを盛り付けた別の器から具とスープを少しずつすくって掛け、スプーンで麺を切りながら混ぜて食べるのです。

センミーが手に入らなかった時代、在日タイ人達は日本の素麺を代用して食べていたそうで、ライスとの違いを試してみる価値はありそうです。