2024/03/21 12:23

静岡県藤枝市にある国指定史跡「志太郡衙跡」


奈良時代と平安時代に駿河国(するがのくに)志太郡(しだぐん)を
治めていた役所の跡です。




焼津市や藤枝市、島田市をまたぐ志太平野は、東側を益頭(ましず)郡、
西側を志太郡としていたそうです。


現代とは異なり、大井川が志太平野全体に広がっていたそうです。

内陸のようになっている場所なのに“さんずい”のつく地名が多いのは
昔の地形に由来しているのかもしれません。


現代のように車が無かった時代、舟で物資を運ぶことも多かったようです。

志太郡衙には、かつお節の原型ともいえる煮堅魚(にかたうお)とか煎汁(いろり)、
フノリやアラメなどの海藻類などが集められ、調(ちょう)として都に納められました。


それを裏付けるのが、平城京などから出土している木簡に書かれた文字です。
(最近も1,000点を超える木簡が出土したと報道されましたね。)

どのように食べられていたのかということについては侃々諤々ありますが、
1300年前の人たちの食生活は豊かなものだったのだろうと予測されています。

須恵器という器も藤枝市にある助宗窯というところで作られたものは
高い技術だったとされています。
古代のことをあれこれ想像してみると楽しいです。